【ボタニカル】街なかで紅葉狩り 萬代橋の歴史にも関わりあり? 樹木マップシリーズ第2弾
山の色づきは終盤を迎え、里の紅葉がいよいよ見ごろを迎えている今日この頃。
新潟の今を伝えるGATAポストでは、ダイナミックな山の景色だけでなく、街なかの木々にだって注目します。
新潟市樹木マップを訪ねたシリーズ、ずいぶん遅れて第2弾です。※第1弾はこちら
新潟市中央区川端町のけやきを観察に行きました。萬代橋のたもと、ホテルオークラ新潟の前にある新潟市指定の保存樹です。
反対側から見るとこんなです。
色づき始めです。風景を愛でている人はいませんでしたが、新潟市指定保存樹です。
樹高14メートル、幹周1.5メートル、指定番号第207号。
すぐ近くにもう1本発見。
白いビルとのコントラストが街の紅葉ならではの風景です。反対側からも撮影。後光がさしていますね。仏像の光背みたい。人呼んで、「光背ケヤキ」。いや、呼ばないですね。
新潟市指定保存樹の、こちらもけやき。
樹高15メートル、幹周2.1メートル、指定番号第209号。むむ、これが209号でさっきのが207号ということは、208号が近くにありそうですね。見落としていました。
改めて先の「新潟市樹木マップ」を見てみると…
やはり208号が、そして206号の存在もマップ上に文字情報で記されていました。しまった。
さて、樹齢は不明ですが、けやきが複数、近くにあるということは、萬代橋の歴史とともに歩んだ「街路樹」か何かでしょうか。古の橋と通りの様子を、想像する楽しみがありそうな樹木です。
プランツウオークですね。
因みに、保存樹とは何でしょう?
新潟市の保存樹等の指定基準によると、
指定基準
(新潟市樹木の保存及び緑化の推進に関する条例施行規則第3条に規定)
1. 保存樹
① 1.5mの高さにおける幹の周囲が 1.2m以上であること。
② 高さが 12m以上であること。
③ 株立ちした樹木で、高さが 2.5m 以上であること。
④ はんと性樹木で、枝葉の面積が 20 ㎡以上であること。
⑤ 希少又は珍重価値が、特にすぐれていること。
①~⑤の内、ひとつに該当し、健全で、かつ樹容が美観上すぐ
れているもの。
(新潟市ホームページより)
樹齢や歴史的な価値は必須条件ではないようです。
ちょっと勉強になるGATAポストの樹木マップシリーズでした。
206号と208号、気になりますね。
(早見正明)