明日の朝礼ネタに。「生きた化石」が各地で見ごろ
約1億5千万年前のジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄し、さまざまな種類の仲間があったものの氷河期などを経てほぼ絶滅、わずかに生き残ったこの1種類のみがいま、人々の目を楽しませ心を和ませています。
イチョウのことです。
恐竜たちが繁栄したころ、多くの種類のイチョウの仲間が存在していたことが、発掘された化石から分かっています。1億5千万年もの間、種を受け継いでいるイチョウは「生きた化石」と形容されているのです。
いま、里山や街路樹などで私たちが目にするイチョウは、中国で生き残ったものを原種に植樹されたものとする説がありますが、詳しいことは分かっていません。
てっきり山で自生しているものかと思っていましたが、人の手で増やされた物とは、驚きです。
イチョウは雌雄異株で、受粉後に精子が形成された後に受精を果たすといった特徴も、個性的です。
秋になると酒のつまみに最適な銀杏。
しかし、ぽとぽとと道に落下している銀杏の、あの匂いは強烈です。いったい、どんな生物があの種子を運んで(食べて)種子散布に協力していたのかは、分かっていないそうです。
ジュラ紀に繁栄していたということは、恐竜たちは銀杏が好物だったのかも知れませんね。
さて、五泉市には葉っぱに実を付ける珍しいイチョウ、「オハツキイチョウ」があり、植物の不思議に触れることができます。
また五泉には、樹齢千年を超すとも言われる「乳銀杏」もあります。
GATAポストでも、時期を見計らって訪れてみようと思います。
(GATAポスト編集・早見正明)