【ボタニカル】保存樹ハンターシリーズ第4弾 みつけました、ケヤキ208号
つまり樹木マップシリーズなのですが、ちょっとカッコよく言うことにします。
保存樹ハンターシリーズ第4弾です。
例えば、山野草は女性にも男性にも人気ですが、好む動機は男女で少々異なるように思います。
女性はまずのところ、きれいな花を単純に見る、愛でるところからスタートするようですが、男は基本的にハンターなのだと思います。
山を登っていると、山野草の写真を一生懸命撮っている人をよく見かけます。
写真を撮る。shoot a picture. 撃っている、ハンティングしているのです。
さて、新潟市指定保存樹207号および209号をハントし、うかつにも208号の存在を見落としていた前回。
再び現場を訪れました。
保存樹を満たすための要件から、幹の周囲1.2メートル以上ありそうな木を探します。樹木マップにはケヤキとあります。
向こうで紅葉しているあの木ででしょうか?
近づいてみたところ、保存樹にあるべき案内板がありません。空振りでした。
ひょっとすると207号の近くにあるかもしれない。ホテルオークラ新潟へ。
あ、あれです。
207号のすぐ隣の木の植え込みに看板が埋もれています。電柱の右側です。
樹高12メートル、幹周2.9メートル、指定番号第208号。
幹の太い部分が植え込みの中にあると思われます。完全に見落としていました。
新潟市の歴史とともに歩んできた萬代橋の、たもとにある保存樹です。ぜひ、来歴を知りたい。
マップを発行している新潟市土木部公園水辺課に問い合わせました。
が、個々の保存樹に関する由来は、特に調査は行っていないとのこと。保存樹指定の目的は、樹木の保全活動に対する助成にあるようです。
でもやっぱり知りたい。
「植物を見ると、歴史が分かる。町の記憶の証人です」
そう言ったのは、いとうせいこうさんと共にプランツウォークを提唱する柳生真吾さんでした。
うーん、新潟市の町歩きをガイドする小路めぐりマップシリーズにも、出てないですね…。
余談ですが、新潟市の小路めぐりの第一人者、野内隆裕さんが日和山に「日和山五合目」というカフェ兼史料館を開設しました。
「日和山五合目」は来週、取材に行きます!
さて保存樹、もう少し調べることにします。
206号の発見も合わせて、つづく…。
(GATAポスト編集部・早見正明)