年齢は700歳以上。鎌倉時代からの巨樹を訪ねて町あるき 樹木マップシリーズ第1弾

年齢は700歳以上。鎌倉時代からの巨樹を訪ねて町あるき 樹木マップシリーズ第1弾


面白いパンフレットを見つけました。新潟市が発行している「新潟市樹木マップ」です。

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新潟市内の保存樹、天然記念物の樹木が多数掲載されています。

新潟市江南区木津の賀茂神社にある大ケヤキを訪ねました。

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太い幹に圧倒されます。推定樹齢700年以上。県指定の天然記念物で樹高11メートル、胸高周囲6.4メートル。樹高が低いですが、現地の案内板によると、昭和56年に枯れかかった幹上部を切断し、11メートルになったと書かれています。700年以上前となると、鎌倉時代あたりでしょうか。

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切って手当てしたてっぺん部分です。

神社の向こうは堤になっています。歩いてみます。

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左手に少しだけ見えている屋根が神社の場所。すぐ側を川が流れています。

近くに「木津切れの跡」の記念碑が建てられています。

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一帯は破堤による水害に、古くから悩まされていたことが記されています。上の写真を見ると、豪雨時はさぞかし大変だったろう事が想像できます。グーグルマップを見ると、川のうねりがきつい場所であることが分かります。

こんな掲示板が。

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昨日お伝えした木津祭りのポスターです。そうです。サンバイシ神楽は、賀茂神社に奉納する神楽なのです。

破堤が集中したこの地は「水戸口」と呼ばれ、厄除け祈願に手作りの神楽を奉納したとされています。水害による深刻な被害に苦しんだ人々は、かねてからの願いだった大神楽の購入の夢をあきらめ、自分たちで作って舞を奉納するようになったのだとか。

そうした歴史を見守ってきた、大ケヤキです。

 

木津祭りは9月6日(土)・7日(日)に行われます。

※明日は神楽の製作現場を訪ねる予定です。

(早見)