大改修中の国指定重要文化財・渡辺邸。秘蔵品が見られる今が狙い目
関川村にある旧家、国指定重要文化財の渡辺邸は現在大改修中です。2009年3月から始まった工事は着々と進み、今年12月に終了、来年4月にオープンの予定です。
改修中の現在も見学は可能。しかも、これまで展示していなかった秘蔵の品を、隣接する「せきかわ歴史とみちの館」で目にすることができるんです。
改修中の門。
門の屋根を修理しているのは三須真さん。石置木羽葺屋根撞木(いしおきこばぶきやねしゅもく)造りの修復の第一人者です。
中に入ると、改修中の雰囲気そのもの。
展示してある梁は白蟻の被害にあってぼろぼろ。こんな状態になりながらも、支えていたのです。
さて、ここからがメーン。
隣接する「せきかわ歴史とみちの館」には、修理中の渡辺邸の秘蔵品が展示中です。
上杉家が地元の武将・垂水源治二郎ら垂水家に宛てた感状
川中島の合戦で、馬上から武田信玄に切りつけたのは謙信の影武者だった荒川伊豆守長実(ながざね)で、長実は垂水源二郎であると伝えられています。感状は数々の武功を立てた証しです。
邸内に保管してあったものが、改修に伴い展示されるようになりました。
改修中に発見された渡辺邸の棟札。上棟日や施主を裏付ける内容が記されています。
改修を行ったからこそ、見られるようになったお宝。今だから見られる貴重品です。
渡辺邸
開館 9時~16時(年末年始休館)
入館料 大人
500円(20名以上は一人400円)
小・中学生
200円(20名以上は一人150円)
せきかわ歴史とみちの館
9時~16時30分
毎週月曜日と年末年始休館
(月曜日休日の場合は翌日)
入館料
大人 300円
(20名以上は一人250円)
小・中・高生 150円
(20名以上は一人100円)