四百年以上の歴史を誇る、にいつ夏まつりを見てきました

四百年以上の歴史を誇る、にいつ夏まつりを見てきました


8月20日、にいつ夏まつりに行ってきました。

絢爛(けんらん)豪華な屋台が巡行、というと新潟県では村上大祭、岩船大祭などがあげられますが、こちらの祭りも立派なものです。

中世には城があったという旧新津市、新潟市秋葉区。安土桃山時代の天正元年(1573 )に、新しく新津城を築城した際に堀出神社を建立、同神社の祭礼として始まったのがにいつ夏まつりの起源とされています。

四百年以上の歴史を誇る祭りの、現代のメインは8月19・20日に行われる「屋台まつり」。

7基の屋台がお囃子を奏でながら町を巡行するさまは風情があります。

「子どものころから聞いている笛や太鼓の音を聞くと、体が自然と動き出しますね。町で生まれ育って、今は離れて暮らしている人たちも、祭りになると帰って来るんです」と、四番組の副指揮を務める馬場一也さん。

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20日の夜には屋台が新津駅前の目抜き通りに集まります。

堀出神社前の交差点で勇壮なあおりが行われます。屋台の前輪を浮かせて後輪2輪で、その場でグルグルと回ります。

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かなり重そうです。

それを2輪で支えているわけだから、頑丈にしっかりと屋台が作られているということですね。

 

目抜き通りでは屋台どうしが押し合い、もみ合います。

屋台まつりの中心は、堀出神社の神輿渡御です。夜、祭りの終わりに神様が神社に帰るのを「少しでも長く町にとどまってもらいたい。そんな氏子たちの願いが、このような形になっていったようですね」と、馬場さん。

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2基の神輿が対峙します。

ジャッキー・チェンの名作「プロジェクトA」のようです。

押し合いが始まります。

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押し合います。

 

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まだまだ押し合います。

そもそも重い屋台。簡単には動きません。

 

でも、少し動きました!

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歓声があがります。

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屋台をあおります。

押し合いと言っても、平和的、友好的なムードで行われます。終わった後は、両者が握手する姿も見られます。

屋台でかけ声をかけているのが女性であるのも、勇ましくなりすぎないよう抑止力になっているのかもしれません。初めて見物に来たと思われる若い女性2人が、「かっこいいー」としきりに話していました。

最後に、神楽が奉納されました。祭りの熱気を鎮めるような、風情ある太鼓と笛の音、神楽の舞でした。

(早見)

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