仮契約後会見詳報・背番号30は『やりがいがある』。日本文理・飯塚悟史投手、横浜DeNAベイスターズと仮契約。「第一線で投げられるように頑張る」

仮契約後会見詳報・背番号30は『やりがいがある』。日本文理・飯塚悟史投手、横浜DeNAベイスターズと仮契約。「第一線で投げられるように頑張る」


プロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズに7位で指名された、日本文理高校・飯塚悟史投手が11月5日、同校で仮契約を交わした。契約金2000万円、年俸500万円、背番号は30番に決まった。今後、21日に入団発表が行われ、22日にはファン感謝デーの場で背番号30を着けた「横浜の飯塚」がお披露目される。仮契約後の会見で心境を語った。
(以下会見から抜粋)

飯塚メーン リサイズ

吉田編成部長「まず中畑清監督から、飯塚君にこれを渡してくれと、預かってきました(ドラフト会議で中畑監督が付けていたネームホルダー)。『共に頑張ろう』と、今年のキャッチフレーズの『心』を書いてサインが入っています。これを渡します」

――飯塚選手へ。今の気持ちを聞かせてください。
飯塚選手「自分がベイスターズの一員になれたと思って、楽しみで仕方ないです」

――(吉田編成部長、河原隆一スカウトから)あいさつを受けているときは緊張していたようですが。
飯塚選手「緊張しました。あいさつに来ていただいて、本当にうれしく思います」

――その席で、吉田編成部長から、昨秋の明治神宮大会での本塁打と、ドラフト会議では、当初は6位で指名終了の予定だったが、その場の判断ですぐに指名したという話しがありましたが。
飯塚選手「自分を本当に必要としてくれたということがうれしいです。ベイスターズの一員として貢献できるように頑張ろうと思います」

――吉田編成部長へ。飯塚選手を評価した部分は。
吉田編成部長「河原スカウトから、明治神宮大会を見に行こうと誘われました。そこで本塁打を見て、ピッチングよりバッティングがいいじゃないか、と感じました。ただ、投げる方も日本文理の大井道夫監督の指導のもと、素晴らしい球を投げています。夏の予選はうちの高田繁GMと見ました。その選手を指名できたというのは、縁があるなと思います」

――将来どんな投手になってもらいたいですか。
吉田編成部長「やはりチームを背負って立つ投手になってもらいたいです。いい肩をしていますし」

――中畑監督からメッセージは。
吉田編成部長「しっかり練習してきてくれ、と。これから少し気が楽になるかもしれませんが、その中でも来年(1月)の新人自主トレに合わせてきてください、とのことでした」

――契約内容、背番号は。
吉田編成部長「さきほど仮契約をしてきました。契約金は2000万円、年俸500万円、背番号は30番です」

――期待が大きい背番号ですね。
吉田編成部長「いい番号があるので、ぜひ、飯塚君に上げてくださいとお願いしました」

――今後のスケジュールはどのようになっていますか。
河原スカウト「12日に健康診断とメディカルチェックがあり、21日に横浜に来ていただいて施設見学と入団発表、22日にファン感謝デーでお披露目になります」

――飯塚選手へ。仮契約を終えた今、あらためて抱負をお願いします。
飯塚選手「まずプロらしいしっかりとした人間になって、1人の野球選手として第一線で投げられるように頑張って行きたいです」

――吉田編成部長へ。チームにとって、背番号30とはどういう意味のある番号ですか。
吉田編成部長「(横浜ではないが)過去、皆さんが分かりやすい背番号30と言えば、江川卓投手が浮かぶと思います。十分にその価値があると思います」

――飯塚選手へ。その言葉を聞いて、背番号30についてどう感じますか。
飯塚選手「いい番号を与えていただいて、やりがいがあります。番号に匹敵するような活躍ができるように頑張りたいです」

――飯塚選手へ。現在の当面の目標は。
飯塚選手「まずプロの世界で活躍できるように体づくりをしたいです。早いうちに1軍に上がって投げられるように頑張ります」

――横浜の選手には『ハマの〇〇』というニックネームがつけられますが。
吉田編成部長「多分、監督から言われますから、飯塚君は今のうちに考えておいてください(笑)」
飯塚選手「はい(笑)」

――河原スカウトへ。飯塚選手を見続けてきて、どの部分に引かれたのですか。
河原スカウト「1年生のときに、大井監督から『いい選手が入ってきたよ』とお話を聞きました。当初は打撃が目立っていて、遠くに飛ばす能力があり、すごい打者になるなと思っていました。投手としては少し物足りないと思っていたのですが、次第に投手としても目立ってきました。上背がありながら両サイドに投げられる制球力、そして変化球もスライダー、カットボールという横に滑る球と、フォークボール。指先のいい感覚を持っています。まだまだ余力があると思います。鍛えていったら、将来、中心選手になれると思っています」

――今後の育成の方針は。
吉田編成部長「高校生だからといって、のんびりされては困ります。1年でも早く1軍に上がるために努力しなければならないです。慌てないでいいですが、急ぎなさい、と飯塚君には言いたいです。慌てないというのは、故障しているときに無理にやることはないということです。ただ、何もないとき、普段は急いでやりなさいと。人一倍練習するつもりでやらないと、プロではやっていけませんから。そこは大井監督が言ってくださっていると思います」

飯塚アイキャッチ リサイズ2

☆いいづか・さとし●1996年10月11日生まれ。上越市出身。6歳のときに直江津ガンバーズで野球を始める。直江津中3年では新潟県選抜のメンバーとして、Kボール全国大会準優勝。日本文理では1年夏からベンチ入り。2年夏に甲子園出場。昨秋の明治神宮大会で準優勝。今春のセンバツは初戦敗退。今夏の甲子園、10月の長崎国体でベスト4進出。186センチ、83キロ。右投げ左打ち。

 

※日本文理、夏の甲子園の感動を再び 過去のまとめ記事はこちら