女子だって野球をやりたい! 新連載開始、その前に…

女子だって野球をやりたい! 新連載開始、その前に…


「女の子だって野球をやりたいんです。そんな子たちを、育てたいし応援したい」

熱い思いから、「BB(ビービー ※ベースボール)ガールズ普及委員会」を自ら立ち上げ、新潟で女子野球普及のために心血を注いでいる、ガッツあふれる女性がいます。

新潟市に住む、頓所理加さんです。

BBG_頓所さん

 

子どもたちのために、指導者だって「本気」で挑む

頓所さんが、学童チームの指導者ら有志とともにBBガールズ普及委員会を立ち上げたのは2008年。

県内の学童野球の女子選手を集めてフレンドシップマッチを開催、選抜チームを編成して関東の大会に出場するなど、精力的に活動しています。

普段は一般企業で働く頓所さんですが、土・日・祝日は全て野球に、そして女子選手のために捧げているとか。子どもたちを見つめる目にも熱いものがあります。

「やって来る子の中には、最初は“全力でやらない”子もいるんです。BBガールズではない、普段の所属チームは男子が中心なので『それでもよし』になっちゃうんですね」。

女子選手には、厳しさを求められない。それでは成長しないし、本人もやっていて面白くないはず。自らコーチを務める頓所さんの指導は、常に「本気」です。

写真/LeftBank

また、女子選手たちの多くは、中学、高校と進学するうちに男子とのフィジカルの差から野球をあきらめてしまう。「彼女たちの未来のために、環境を変えていきたい」とも。

女子選手の本気を引き出すために、指導する側も本気で挑みます。

開志学園高校(新潟市)に女子硬式野球部を設けるべく自ら尽力し、2012年に創部を実現させました。頓所さんはこちらでもコーチを務めています。

パワーあふれる彼女ですが、その情熱の源はどこから来ているのでしょうか?

「子どもの時にテレビで見た、甲子園球児のスライディングキャッチ。『これだ!』って思ったんです。『自分はこれをやるんだ!』って。今でもそのシーンは覚えています」。

どこのチームの試合かは分からないそうですが、頓所さんは高校野球の一コマをきっかけに、野球の魅力にひかれていきました。

しかし、やりたいはずの野球を出来る環境がなく、子どもの頃からやってきたのはソフトボールなのだとか。だからこそ、女子選手たちのために情熱を注げるのかもしれません。

新連載スタートします

このように、熱い思いを抱いているBBガールズです。GATAポストでも、もちろん応援していきます。

新潟の女子野球を紹介する「BBガールズ通信」を、頓所さんに連載してもらいます。第一回は、プロ契約を結んだ女子高生、松谷比菜乃(まつや ひなの)選手を紹介します。

お楽しみに!

◆BBガールズ普及委員会 ホームページはこちら

(GATAポスト編集・早見正明)