【BBガールズ通信】番外編 「NIIGATA野球サミット2016」レポート

【BBガールズ通信】番外編 「NIIGATA野球サミット2016」レポート


文/頓所理加(BBガールズ普及委員会・代表)

今、新潟の野球界で新しい動きがあります。新しい風が吹いています。

1月30日に、新潟県青少年野球団体協議会主催の「NIIGATA野球サミット2016」が、朱鷺メッセ・スノーホールにて開催されました。新潟県内の小・中・高校生の野球指導者や保護者が、500人も集まる大きなサミットとなりました。

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NIIGATA野球サミットにて発表された「新潟メソッド」。

私は、BBG普及委員会の代表として参加をさせていただきましたが、各団体の垣根を越えてのこれだけの規模の集まりは、あまり例を見なく、新潟県青少年野球団体協議会の想いの強さを感じました。「これからの新潟の野球」についての研修で、中でも「新潟メソッド」の発表は、新潟県内でも初の試みであり、メソッドの本質を含め、とても意義のあるものでした。

「新潟メソッド」とは、野球を取り巻く環境の変化に伴い「始めよう!楽しもう!続けよう!」をスローガンに、「野球を通じた友情の育成」と「スポーツ障がいの予防」の推進を目指すものです。

「野球を通して、友情や思いやりの心などを育ててほしい。大好きな野球を怪我なく長く続けてほしい」そんな想いがつまっています。新しい風を野球界に吹かせることによって、野球人口の減少に歯止めがかかり、野球を始めたいと思ってくれる子供達がこれから増えますように。新潟の全ての野球選手、保護者、指導者が目指すべき野球の姿が、このメソッドにあると感じました。

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メソッドの中には「野球に対して今もとめられているもの」が詰め込まれている。

私は、2004年春に「笹山ライオンズ」という新潟市北区にある学童野球チームにて、コーチとなりました。2013年にチームがなくなるその日まで、週末はいつも野球で、それが私のライフワークでもありました。当時は、グランドで野球をする子供達を沢山見ました。コーチとなってから10年経ち、チームの部員減少により廃部となる事が決まった時の私の喪失感は、とても大きなものでした。今でもはっきりと覚えています。

ひとつふたつと、小学校区から野球チームが消えていく現状があります。野球をする学童選手の減少は、残念ながら今も続いています。「この状況を食い止めたい!」「もう一度野球をする子供達であふれる新潟にしたい!」これは、私だけの想いではなく、野球に携わる沢山の人達の共通の願いであり、また取り組んでいくべき事なのであろうと感じました。

そのような中で、今回の「NIIGATA野球サミット」は、野球界の未来へ向けての夢の第一歩として、「今こそ立ち上がろう!」という本気の想いが伝わってくるものでした。

新潟からあらたに発信した「新潟メソッド」は、まだ始まったばかりです。この意味ある取り組みが、これから、一人でも多くの指導者の目に触れ、保護者の目に触れ、少しずつでも浸透していきますように。

「新潟にキャッチボールの輪がどんどん広がりますように。笑顔の輪が広がりますように。」

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新潟リハビリテーション病院の山本院長による講演。

第1部 講演 「求められる指導方法」

講師 元プロ野球選手 稲葉篤紀 様

※元北海道日本ハムファイターズ選手。現在は、同チームにて、スポーツ・コミュニティ・オフィサーを務める

第2部 新潟メソッド 発表  島田 修 副会長

第3部 野球障がい防止研修会

講師 新潟リハビリテーション病院 山本 智章 院長

※「新潟メソッド」に関心のある方の問い合わせや購入希望については、新潟県青少年野球団体協議会のメールアドレス(nyboc@grace.ocn.ne.jp)で受け付けています。