アール・ブリュット、芸術祭……才能を掘り起こし、文化的資質を最大限に生かすアートプロデューサーが新潟にはいるようだ。

アール・ブリュット、芸術祭……才能を掘り起こし、文化的資質を最大限に生かすアートプロデューサーが新潟にはいるようだ。


長岡花火のちぎり紙細工で有名な、山下清の才能を見出してプロデュースした人物は、新潟県五泉市の出身。新潟県内でアール・ブリュットを発展させている人、にいがた総おどり、アートミックスジャパン、さどの島銀河芸術祭などを企画・運営している人も、新潟県出身者や新潟県への移住者なのです。

どうも新潟県には、文化という養分をたっぷりと吸った土壌があり、それに魅了され、抱いた思いを具現化させる、すご腕のプロデューサーも育っているようです。

買い物でエコバックの使用が当たり前になりつつある中、新潟県内のスーパーではエコバックの絵柄に、まちごと美術館CotoCoto(ことこと)の作品(障害者アート)を採用しました。エコバックは無料配布ではなく5,000円以上の買い物が条件なのに、スーパーが用意した4万個のエコバックが4日間でなくなりました。障害者が描いたからではなく、作品そのものに魅了されたからなのでしょう。

色使い、タッチに、彼らの生き方がダイレクトに出ていて、無垢を感じます。私たちは「こうでなければいけない」という、たくさんの固定観念の中で生きていますが、障害者アートを見ると「ありのままでいい」と気付く。それが魅力的に映るのでしょう。

また、障害者アートは周囲が作品と思えば作品、問題と言えば問題行動になる。障害者と周囲、人と人の間で作品ができている気がします。

アートは心を動かすエネルギー。心が動かないと、人は行動に移せない。表現する人たちは、心を動かしながら、新しい時代を創っています。

 

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新潟文化物語