【BBガールズ通信】マドンナジャパンW杯応援記-祝!5連覇!

【BBガールズ通信】マドンナジャパンW杯応援記-祝!5連覇!


文/頓所理加(BBガールズ普及委員会・代表)

「第7回 WBSC女子野球ワールドカップ」
決勝戦!日本対カナダ戦!結果は、日本 10 – 0 カナダ
日本が優勝し、史上初の大会5連覇を達成しました!

私は決勝戦を含む3試合だけしか観れませんでしたが、大倉JAPANは最強のチームでした!

選手達がいつでも笑顔でポジティブ、思い切りよくプレーをしている!世界の大舞台で自分らしくいられるのは、それだけでも凄い!ここには相応しい選手達が集まっているのでしょう!そして何より「このチームで野球が出来て良かった!」と選手達が感じながら試合をしているところ!

こういう所が今回の大倉JAPANの強さだと思います!

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大会史上初5連覇達成!

結果から見ると大差で終わった試合のようですが、試合への入りは1対0の緊迫した試合でした。このまま接戦の試合展開になるかとも思いましたが、3回に一挙5点の日本の猛攻となり突き放しました。それでも、カナダも最後まで諦める様子はなく、投手リレーで日本に食らいついていく気持ちが強く感じられました。

日本は里投手が完封し、最終回まで里投手の球威は全く衰えませんでした。本人のコメントには「緊張もしました」ともありましたが、そんな素振りはどこにもなく、言葉にするなら圧巻!気迫ある投球が優勝を掴み取る事に繋がり、文句なしの大会MVPに輝きました。

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決勝を一人で投げ切った里綾実投手

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MVPにも輝きました

また、この決勝では、捕手の船越選手の活躍も光りました。

船越選手にはプロ野球界に兄がいます。広島の船越涼太選手です。兄妹で、二人共捕手という共通点。そして、広島が前日にセ・リーグ制覇をしたこともあり、兄妹のアベック優勝という奇跡も生まれました!

今大会初選出の船越選手は、20歳という若き捕手です。強肩と好リードで、今大会チームの要として、投手陣をしっかりとリードしてくれました。決勝では、先制タイムリーを放ち、2安打3打点。この試合、左中間右中間へと打ち分け、打撃でもチームに貢献。彼女は、これからのマドンナジャパンを背負う選手になる事でしょう。

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決勝で大活躍の船越 千紘捕手

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2016年のマドンナジャパンには、魅力的な選手が沢山いました。

ここで全員を語れないのが悔しいほどです。一人一人にドラマがあり、野球への想いも熱い!そんな彼女達の5連覇した姿を観て、一人でも多くの女の子達が憧れを抱き、野球という夢を追いかけてくれるようになるといいですね。

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今回、私が韓国に行こうと思った一番の理由が「女子野球の認知」です。

今年6月、新潟の白根球場にマドンナジャパンの候補選手達に「強化合宿」で来てもらった時、新潟で少しでも女子野球を広めようと思い、各地で彼女達の事を話しました。しかし、現実は、マドンナジャパンの存在を知る人は少なく、女子野球ワールドカップがあるという事も、新潟ではあまり知られていませんでした。

すごく悔しいなぁと感じた瞬間でもありました。

女子野球に携わる人達は、昔も今も、女子野球がメジャーになる事を夢見て活動を続けていています。この想いがもっともっと日本中に広まって、女子野球選手達の未来が明るくるように。

「そうだ!韓国に行こう!女子野球ワールドカップを取材し、少しでも感じた事を日本で伝えよう!」

女子野球を知ってもらう為に、そして彼女達の魅力を知ってもらう為に。

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6月の新潟強化合宿(in白根球場)

韓国に行くと決めて、急遽「世界の女子野球の現状」について調べました。

「日本と他国の力の差は大きく、結果は見えている」「他国の野球のレベルがあがらないと女子野球は発展しない」

かなり偏った角度からの見方にも見えますが、事実であるのかどうかを感じて帰ってきたい。そう思って日本を発ちました。

実際、韓国でワールドカップの試合を観て自身で感じ、周りの方々から話を直接聞くことで、いくつかのことが見えてきました。

「日本と他国の力の差」 これは確かにあったように思います。しかし、力の差が歴然というものではなく、選手個々の身体能力、体の大きさで言えば、カナダは日本に決して負けておらず、試合をするうえでは、いつか長打が出るかもしれないという怖さも常に感じました。そして、力の差という部分も、長年世界の野球を観てきた人達のお話では「世界のレベルは少しずつ確実にあがってきている」という意見も沢山聞かれました。結果的には、「もう一点、もう一点!」 相手が諦めるところまで点数をとり続ける「大倉野球」が、他国との力の差というところに繋がるのではないか感じました。

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ベンチから全員で声を出し続ける日本ベンチ

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カナダの選手達

「他国の野球のレベル」についても、出来る事なら、今後の世界の女子野球全体のレベルアップを考える上で「5連覇を果たしている日本から他国へ」の野球の普及と発展、という任務はあるのではないかと感じました。日本の心技体の伝承が他国に出来ると、その競技が発展し、明るい未来へと繋がると思います。

今回、GATAポストの取材として、韓国に行くと決めて良かったです。
成田を飛び立って、女子野球ワールドカップをこの目で見ることが出来て、次へのステップや展望も見えました。グランドには、本気で頑張る選手達がいて、明るい笑顔と元気な声がそこにありました。「野球が楽しい!」と言わんばかりの笑顔で、世界の舞台で戦える彼女達は、最強のチームでした。これからの日本の女子野球界を引っ張り続けてくれることと思います。そして、彼女達を支える保護者の方々のパワー、運営側の皆さんの努力、韓国に足を運ばなければ知ることの出来ない世界を知ることが出来ました。彼女達の為にも、もっと女子野球の輪が広がりますように。皆さん、これからも応援よろしくお願いします。

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日本からの大応援団の大きな声援が力に

自分が出来ることを精一杯!私も頑張ろう!
新潟からもっと女子野球を発信していきます!彼女達の未来の為に!

侍ジャパンオフィシャルサイト~女子代表~