【BBガールズ通信】マドンナジャパンW杯応援記-9月9日

【BBガールズ通信】マドンナジャパンW杯応援記-9月9日


文/頓所理加(BBガールズ普及委員会・代表)

飛行機の中では「韓国に行こう!!」と決めてからの自分の気持ちの整理をしていました。観たこと、感じたことを出来る限り伝えたい!マドンナジャパンの今を少しでも多くの人に知ってもらいたい!そんな想いを心に抱きつつ、釜山空港に降り立ちました。まずはホテルまで1時間タクシーで、そしてチェックイン後にキジャンヒュンダイドリームパークを目指す事になります。更に30分ほど離れた場所に球場はあるのですが、近づくにつれて、まるで子供のようにドキドキしました。新潟から沢山の人達の想いを背負っての旅だからかもしれません。

mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a0-640x480

FOR THE TITLE OF WORLD CHAMPION

mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a1-640x480

ベースボールガールお花の像

 

球場に到着!日本対オーストラリア戦は19時からなので、小走りにグランドへ。光が見える通路を通ると、その先には、大きな球場が見えました。照明の明かりをいっぱい浴びて、とても幻想的な雰囲気でした。「世界の舞台は、こういうところなのか」と胸が熱くなりました。ちょうど、試合が一時中断をしていたタイミングだったようで、少し周りを見渡すことも出来ました。バックネット裏には、対戦相手となるオーストラリアの応援団、そして日本の応援団、韓国のファンの方々が沢山いました。

mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a2-640x427

mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a3-640x427

日本の応援団

試合は、ちょうど私が到着した1回裏が、マドンナジャパンの最初の怒涛の攻撃の真っ最中で、一挙6点!スタンドは大盛り上がり!日本の応援団の声がこだまします。私はベンチのすぐ脇でカメラを構えていたので、ベンチの中の選手の様子も見えたのですが、こちらもスタンドに負けないくらいの声が常に響き渡っていて、今この瞬間にかける想いの強さを感じました。

mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a5-640x427

初回の怒涛の攻撃で3塁打をを放った川端選手

mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a4-640x480

その後、相手の二番手の投手に4回までノーヒットで抑えられるものの5回に日本の打線がつながり4点をあげ、5回10-0コールドゲームで勝ちました。私自身が初めて見たマドンナジャパンの国際試合の感想は「どんな時でも自分達らしく、やれることをやる!」です。試合結果だけを見ると、大味な試合に感じられるかもしれませんが、決してそんなことはなく細かな采配あり、どんなに点差がついても自分達のスタイルを崩さずに野球をしている姿には、そこが強さの秘訣ではないかと感じさせられました。試合後に大倉監督が「一試合一試合、目の前の試合に集中する。自分達のやれることを徹底してやる」とコメント。初めから5連覇を目指しているのではなく、目の前の試合を一つずつ勝っていったその先に連覇というものがあるだけだという信念が感じられました。野球の話になると熱く語られることが多い大倉監督ですが、試合中には、「ちゃめっけ」も見え隠れします。小島選手に「セーフになったら、アイスクリーム買ってやるぞ~!」と大きな声をかけるシーンがまさにそうで、選手をいかにリラックスさせてあげられるかを大切にしているとのこと。大倉JAPANの野球が少しずつ見えてきた気がしました。ベンチの中は、どんな時でもいい雰囲気。こんななかで野球がしたいなと私自身も感じたほどでした。

mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a6-640x427 mjapan909%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a7-640x427

そしてこの試合を見ていて、一番印象に残ったのが、清水投手です。埼玉栄高校で今年の夏までエースだった彼女が、世界大会のマウンドに立つ。日の丸を背負っている彼女は、いつものヴィーナスリーグ等で見せる姿とは違いました。私は、開志学園高校女子硬式野球部でコーチもしているので、清水投手と対戦することもありますし、色々なところで彼女を見てきました。昨日の彼女は、いつもの何倍も自信に満ち溢れていて、笑顔も多い。今期のマドンナジャパンの中でチーム最年少の彼女が、こうして笑顔でマウンドで投げられるというのも、このチームの強さだとあらためて感じました。清水投手のお父さんのコメントにも「周りの方々に本当によくしてもらっていて親としてはありがたいです」とありました。年齢の差で壁を作らない!これが大倉JAPANなのでしょう。

mjapan909%e3%81%9d%e3%81%ae%e2%91%a8-640x427

清水投手のお父さんお母さんからもう少しお話を聞きたいと思っていたところ、帰りのタクシーが一緒になりました。埼玉栄高校から4人トライし、その中で彼女が最後まで残り、高校最後の年で現役エースを続けながら、マドンナジャパンの候補選手として代表入りを目指してきた話には、彼女の芯の強さを感じました。「自分ができることをしっかりできた。よく頑張ったね」と声をかけてあげたいと笑顔を見せてくれたお父さん。「ずっとここにいたい。このメンバーの中で野球をしていたい!と思っているような気がします」とは、お母さん。「家では、野球は家族のツールでもあり、思春期で会話も減りそうな娘とも、家族でよく野球の話をします」仲良し家族の清水一家。しかし一方、恥ずかしがり屋で、カメラを向けると顔をそむけられる事が多いとも言っていたので、私が清水投手に直接写真のお願いをしてみたところ・・・快諾(笑)。最後には、笑顔の家族写真が撮れました。

mjapan909%e3%81%9d%e3%81%ae%e2%91%a9-640x427

初めて見る女子野球ワールドカップ!マドンナジャパンの試合!私の目には、本当に刺激的に映ります。試合結果だけではなく、彼女達をとりまく環境、保護者の皆さんの想い、色々な角度からGATAポストで書いていけたらと思っています。今想う事・・・「韓国に来て良かったです!!」女子野球を知ってもらう為、マドンナジャパンの今を知ってもらう為、韓国にいる間、精一杯リポートを続けようと思います。