食べるなら、いま!やわ肌ねぎの季節です

食べるなら、いま!やわ肌ねぎの季節です


「やわ肌ねぎの季節だけど、来る?」と、お誘いを受けたので行きました。

夏に茶豆(枝豆)の取材でおじゃました新潟市西区の農家さん、長澤秀樹さんです。

作業場を訪ねました。

やわ肌ねぎ_長澤さん01

ハウスの小窓から、ネギの表皮が飛び出して宙を舞っています。

やわ肌ねぎ_長澤さん02

ハウスの中に入ると、新鮮なネギのいい匂い。

やわ肌ねぎ_長澤さん08

きれいに出荷するため、外側の皮を機械でむいているのでした。

専用の機械があるのですね。へー。

 

県内の砂丘地などで生産される新潟ブランドのやわ肌ねぎです。

やわ肌ねぎと言えば、Negicco(ねぎっこ)を有名にした野菜ですね。

ん? Negicco が有名にしたやわ肌ねぎかな? どっち?

ともあれ、うまそー。

やわ肌ねぎ_長澤さん03

出荷は11月がピークです。

「真冬もおいしんんだけど、雪が降ると積もった雪の重みで葉っぱが折れちゃうんでね」と、長澤さん。なるほど、雪国の農業の悩みどころですね。

1月2月のネギは関東のものが多くなるので、県産を味わうなら「いま」ということです。

「きざんだネギを、うどんにたっぷり乗っけて食べるのが好き。うんめーよ」。

出荷の際は葉っぱの先端を落とすのですが、切り口からたっぷりとネギのトロトロした液が出てきます。このトロトロ液、何でしょう?

「なんだろっかね。いっぱい出るんで、何かに使えないろっかね。お肌に効く化粧品とか」。

新潟薬科大学とかで研究していたら面白そうですが、どうでしょう。成長点付近から出てくる物質なので、栄養も詰まっていそうです。

やわ肌ねぎ_長澤さん04

トロトロはバケツにたっぷり取れるほど出てきます。

朝取りのネギを、ストーブで焼いてごちそうになりました。

やわ肌ねぎ_長澤さん06

ちょっと焦げたら、しょうゆをたらして。

やわ肌ねぎ_長澤さん07

パクリ。

臭みも辛みも少なく、甘いので食べやすいネギです。

「大人は味噌をつけて酒のつまみに。子どもはおやつにも、食べてるよ」と長澤さん。

簡単手軽な調理でも十分うまいネギです。ごちそうさまです。

やわ肌ねぎ、今が食べごろです。

 

余談ですが、近ごろ話題のTPPについても、現場の本音を聞いてみました。

「やってみなきゃ分からないけど、メイドインジャパンは世界で評価されると思うよ。品質も、安心安全も世界でトップ。日本の米が評価されて、スシだけでなくオニギリがブームになったりするかもね」

考え方はさまざまですが、長澤さんは「案外、いい方向に行くんじゃないかと思う」と、感じているようです。

やわ肌ねぎ_長澤さん05

 

(GATAポスト編集・早見正明)