【アート】奇想の画家!「伊藤若冲と京の美術 細見コレクションの精華」 の見どころを聞いた
伊藤若冲といえば、江戸中期京都画壇を代表する画家のひとりで、身の回りの動植物をモチーフとした作品が有名です。対象の形態や緻密な細部の描写は華麗かつ幻想的。とくに1990年以降、その超絶した技工や奇抜な校正などが再評価されて飛躍的に知名度と人気を高めているところは誰もが知るところですよね!
そんな若冲の作品が新潟にやって来ました。
2014年09月13日(土) ~ 2014年11月03日(月) 新潟県立万代島美術館で「伊藤若冲と京の美術 細見コレクションの精華」
今回の展覧会では、細見美術館の貴重なコレクションの中から、奇想の画家・伊藤若冲の作品をまとめてご紹介するほか、東山や祇園祭を描いた遊楽図や祭礼図、源氏物語などを題材とした物語絵画、茶陶・茶の湯釜、琳派の絵画などを厳選して展示し、日本美術の多彩な魅力をご紹介します。
ところで細見美術館って?
京都市・岡崎に位置する細見美術館は、大阪の実業家・故 細見良(ほそみ・りょう)氏(初代古香庵(ここうあん、1901-79)にはじまる細見家三代のコレクションをもとに、平成10(1998)年に開館しました。収蔵作品は、平安時代の王朝美術から鎌倉時代の仏教・神道美術、室町時代の水墨画や根来(ねごろ)、茶の湯釜、桃山時代の陶磁器・蒔絵・七宝工芸に風俗画、そして琳派や伊藤若冲を中心とする江戸時代の絵画など、日本美術の各時代・各分野を網羅する優品の数々からなります。
そう、今回は若冲の作品だけではなく、祭礼図や物語絵、蒔絵、茶陶、茶の湯釜など細見美術館収蔵作品から厳選した日本美術の優品の魅力にも触れることができるんです。
万代島美術館さんから見どころもいただきました
――「伊藤若冲と京の美術」 の見どころをおねがいします!
展示室内の様子です。
本展では、細見美術館のコレクションから、「京」をテーマに作品を選び、展示しています。
本展のみどころは、なんと言っても江戸時代の京の絵師、伊藤若冲の作品です。
特に、若冲が三十代後半に描いたとされる《糸瓜群虫図(へちまぐんちゅうず)》は必見です。
長細い糸瓜(へちま)に、よく見ると、かまきりやとんぼ、キリギリスやカタツムリなど、11の生き物が描きこまれています。細部まで丁寧に描きこんだその画面からは、若冲の優れた観察眼と自然への愛着が感じられます。かつて新潟の実業家、今井孫市が所蔵していたという事実もわかりました。
展覧会をゆっくりご覧いただいたあとは、ショップでのお買い物もお楽しみください。
展覧会に関連したグッズや和雑貨が並びます。
芸術の秋、美術館でゆっくりとした時間を過ごしませんか?
――見どころについて説明いただき、ありがとうございました!
会期も長い本イベント、芸術の秋にぴったり。ショップも要チェックで!
(伊藤)