上越出身の青年が八面六臂の大活躍?! ~明治の偉人 前島密~

上越出身の青年が八面六臂の大活躍?! ~明治の偉人 前島密~


手紙を送る時、封筒に貼る「切手」。この小さな証紙を「切手」と命名したのは、「日本近代郵便の父」と呼ばれ、1円普通切手のモチーフにもなっている前島密(1835-1919)です。前島密の肖像が1円切手に登場したのは、昭和22年(1947)。以降1円普通切手には、書体や刷色の変更などマイナーチェンジはしたものの、彼の肖像が使われています。

前島密は、天保6年(1835)に現在の上越市に生まれ、12歳で江戸に上京。函館・長崎・鹿児島・神戸・静岡で見聞を深め、イギリスで郵便業務を学んだ経験を活かして郵便の基礎を築き、日本の近代化に大きく貢献しました。

前島が命名した「切手」が日本で最初に発行されたのは、彼が36歳の時でした。

前島の功績は、郵便事業だけにとどまらず、江戸遷都、国字の改良、海運、新聞、電信・電話、鉄道、教育、保険など、多岐にわたりました。明治3年(1870)の民部省駅逓権正(えきていごんのかみ)就任から、明治14年(1881)に逓信次官を辞任するまでの12年間は、毎年のように新しい事業に取り組むなど、まさに八面六臂の大活躍。そこには、「進取・開明の精神でみんなのためになることをやる」という強い信念がありました。

それにしても、上越という地方の町から上京した一人の若者が、渋沢栄一や岩崎弥太郎など多くの偉人たちが活躍する明治の時代に、これだけの実績を残すことができたのは、なぜなのでしょう。

 

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新潟文化物語