現存する唯一の原木!樹齢約200年、収穫間近の「類産梨」見てきた
もうこの世の中に一本の原木しか残っていないという梨の品種「類産」。ナシ栽培が導入された当時の古品種であるこの梨の木、なんと新潟市南区、旧月潟村にあるというのです。ちょうど収穫間近だということで拝見させていただきました。
文化年間(1804年 – 1817年)に上総国から「類産」という種のナシの原木を移入したところから旧月潟村の梨栽培はスタートしたとされています。その類産種も「早生赤」、「奥三吉」、「二十世紀」などの優良品種に押されて姿を消していき、とうとうこの一本だけになってしまったのです。この原木は国の天然記念物に指定されています。
新潟市南区の8号線から茨曽根を抜けて月潟橋をわたってすぐ。
ひときわ太い類産梨の原木。
ウィキペディアよりますと、樹高は約1.8メートルほどだが根回りは約2.4メートルと太く、地上から1.3メートル付近で8本の大枝に分岐して、水平方向に伸長しているとのこと。
ちなみにこの類産梨、小枝から接ぎ木増殖されたクローン苗木が、森林総合研究所林木育種センター東北育種場内に保存されているとのこと。ああよかった!
類産梨の果実ですが、味自体は酸味が強くてやや劣るとのことで、現在は南区月潟の和菓子店「マスヤ製菓」が「梨ようかん」の材料として使用しています。
マスヤ製菓へ
マスヤ製菓さんです。
(有)マスヤ製菓
こちらが梨ようかん
こちらが梨ようかん。
梨特有の「シャリ感」が感じられる素朴なあじわいです。
手土産に、お茶請けにいかがでしょうか。
(GATAポスト唯一の魚眼レンズ所有者 伊藤潤治)