夜の豪農・北方文化博物館を探検してみました

夜の豪農・北方文化博物館を探検してみました


昨夜(9/20)、新潟市江南区の「豪農の館 北方文化博物館(伊藤家)」で行われた、「ナイトミュージアム 大人編」に行ってきました。そのときの様子をダイジェストでお送りします。

時間は午後7時の少し前、博物館の裏手、中門前が集合場所です。もうすっかり秋の空気で、気温は20度ほどと少し肌寒く、ナイトミュージアムにはぴったりの雰囲気です。参加者のみなさんも夜の豪農の館が見られるとあって、興味津々の様子でした。中門が開いて受付を済ますと、いよいよナイトミュージアムの始まりです。

 

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こちらが北方文化博物館の中門です。夜だと迫力が増しますね。そして受付を済ませて、ナイトミュージアムがスタート!

 

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案内していただいたのは、博物館の佐藤さんです。これは中門から入ってすぐの場所にある蔵の脇にある金庫です。伊藤家の先代当主が残した物だそうですが、鍵やダイヤルの番号が分からず、開けるのに大変苦労したそうです。

中門から、三角形の建物として有名な「三楽亭」へ向かいます。普段、三楽亭の内部は非公開だそうですが、この日は設計図をまじえ建築まで詳しく解説していただけました。良い建材が使われ、当時の匠たちが技を凝らした造りに、ただただ感心です。

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引き出しはもちろん、柱まで三角形や菱形に作られた「三楽亭」(普段は内部非公開)。現在ではどうやったのか分からない技も多々あるそうです。

 ここからいよいよ母屋です。昼間とは違った静かな雰囲気がいいですね。

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母屋の外観(勝手口)です。

館内は静かで、豪農の館本来の趣に浸ることができました。年月を経た建物だけにある雰囲気、重厚な柱や梁。これだけでも来て良かったと思えます。

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縁側の廊下と、16間半(約30メートル!)の一本杉の丸桁(写真上部)です。昼間とは違った趣です。

 

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母屋の勝手口近くにある浴室です(普段は非公開)。明治から昭和まで、近隣の人などに湯を振る舞う時などに使われたそうです。明治時代に作られたモダンなタイルの浴槽で、かなりの大きさです。

そして、本日のナイトミュージアムのテーマにもなっている中庭のパワースポットです。中庭の大広間側にある石がそうです。

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これは東京の経営コンサルタントの方が研究・提唱しているのだそうですが、「気を発する石」「ゼロ磁場」ということで、石に近づいた人に良い影響が期待できるというもの。案内していただいた佐藤さんによれば、実際に館にいる職員の方はみなさんご健康で、佐藤さん自身も風邪をひいたり病気などで欠勤したりしたことはないそうです。佐藤さん曰く、「体の調子が悪いなと感じたら、来てみてはいかがでしょう」とのこと。

 

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これが中庭の石です。う~ん、確かに近づいてみると、なにか感じるような感じないような。感覚が鋭い人だと分かるのだそうですが、私にはちょっと分かりませんでした。でも少し体が軽く感じるのは気のせいでしょうか?

 

そして、普段は非公開の仏間や湯殿に向かいます。仏間は現在の伊藤家当主を含め、歴代の当主が毎日お参りしているそうです。

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仏間(普段は非公開)です。周りの壁には歴代当主の肖像画が飾られています。

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こちらは湯殿に向かう通路(普段は非公開)です。床にも美しいタイルがはめられています。

 

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湯殿(普段は非公開)です。浄土真宗大谷派の高僧が滞在されたときに使われた場所で、大変贅を凝らした造りです。

 

この後も、戦前から戦後までの伊藤家の歴史、歴代当主のエピソード、館の構造まで、いろいろなお話しをお聞きすることができました。

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こちらは7代目当主とGHQライト中尉の友情物語の解説です。とても興味深かったです。

いかがでしたでしょうか。本当はもっとたくさんの面白いお話しが聞けたのですが、ご紹介しきれなくて残念です。ナイトミュージアムの子ども編は来週27日(土)に開催されますが、きっと興味深いイベントになると思いますので、ご家族でおでかけしてみてはいかがでしょうか。(研)

※イベントの詳細記事(GATAポスト内)はこちらです。