伝統の技と新しいデザインの融合、歴史ある「加茂の桐簞笥」が注目を集めています
「桐箪笥と言えば加茂」というほど、古くから桐簞笥(きりだんす)の生産が盛んな加茂市。この伝統ある匠の技に、近年、新しい意匠を取り入れた製品が登場し、注目を集めています。
まず、桐簞笥はいろいろ優れた特徴を持っています。加茂桐簞笥協同組合のHP(こちら)によれば、
・湿気や乾燥による伸縮が少なく、表面が柔らかい
・熱伝導が低く、火災で内部が燃えにくい
・衣類の虫食いが起こりにくい
・開け閉めが軽く、気密性も高い
また、年月を経て味わいが出るばかりでなく、古くなった桐簞笥も表面を削ると、桐本来の美しい木目と色が蘇るなど、多くの利点があることがわかります。
加茂桐簞笥協同組合と市内の桐簞笥店、加茂商工会議所では、伝統ある職人の技を生かしつつ、デザイン性を取り入れた家具をブランド化し、全国はもちろん、世界に向けて新しいコンセプトの家具を発信しています。先日TVでも紹介され、問い合わせも多く、椅子やテーブルなどが人気とのこと。この新ブランド「KAMO traditional WOOD Japan」や「PAULOWNIA」などを含む桐簞笥や家具は、加茂市の産業センター1Fにある、物産展示場でも見ることができます。
220年以上の歴史がある加茂の桐簞笥。いずれも商品もなかなかいいお値段ですが、その品質は確かな物。まずは、展示場で職人の技を感じてみてはいかがでしょう。(GATAポスト編集部 上杉)
加茂商工会議所
住所:加茂市幸町2-2-4(産業センター1F) 加茂市産業センター 物産展示場
営業時間:9時~16時30分
定休日:12/28~1/3
問い合わせ:0256-52-1740