今が見ごろ!(続き) キツネノカミソリの生き残り戦略とは?

今が見ごろ!(続き) キツネノカミソリの生き残り戦略とは?


前の記事の続きです) 緑とだいだい色のコントラストに魅了されながら、山を登ります。

深緑の季節に、このように色鮮やかな花が群生しているようすが、意外性があって面白いですね。

キツネノカミソリはお盆の頃に花を咲かせるヒガンバナ科の球根植物で、有毒植物です。

他の植物がまだ生い茂らない早春に葉を出して球根を太らせ、夏には葉を落として花を咲かせます。他の草がワサワサしている中で細い茎を伸ばし、ニョキニョキと顔をのぞかせているのは、野山での競争を生き抜くために編み出した戦略なのでしょう。なかなかの策士です。

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花がカミソリのような形で、キツネ色であることが名前の由来との説がありますが、定かではありあません。

 

ヤブ蚊がやはり寄ってきました。ファン式の虫除けは、携行者の移動範囲が広いと厳しいようです。

スプレーを併用します。

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これでかなり、ヤブ蚊の襲撃は止みました。

浦浜コースのキツネノカミソリは、登山道沿いにもかなり咲いていました。

こんなふうに花に囲まれれば、暑さも和らぎますね。

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今が見ごろです。

 

余談ですが、帰りに角田浜に立ち寄りました。海の向こうに佐渡島。

「荒海や佐渡に横たふ天の川 」

松尾芭蕉が「奥の細道」で新潟の出雲崎を訪ね、有名なこの句を詠んだのが今から325年前、1689年の、8月18日でした。おかしな天気が続く今年の夏は、なかなか星空を眺めることができず残念です。

(早見)

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