【突撃!】栃尾にほとばしってる油揚げ店があるらしい!?
枝豆大好きの新潟県民は、きっと豆腐も好きなはず。豆腐が好きなら、油揚げも好きなはず。栃尾(現・長岡市)にジャンボな油揚げが根付いているのは、その証に違いありません。
栃尾にいろいろとほとばしっている、油揚げ店があるらしい!
栃尾に来ました。美しい棚田の風景です。
これだけでも来た甲斐があります。
こちらがその店。毘沙門堂本舗です。
店内にはイートインスペースもあり、自慢の豆食品を食べられるようです。
油揚げ、油揚げのみそ漬け、おぼろ豆腐、豆乳などなど、ショーケースにはおいしそうな商品が並んでいます。
店主の星知弘さんにうかがいました。
驚きの糖度&濃度17。大豆は九州のフクユタカ
「この豆乳は、糖度と濃度が17です。まれに見る豆乳だと思います。糖度17というと、メロンなんかと同じくらいですね。濃度17というのは、83%が水分ということなんですが、水を極力使わないで作ってます。一般的な無調整の豆乳は、だいたい濃度10%くらいですね。ちょっと、お皿に出してみますか。濃度が高いので、こんもりしますよ」
やってみます。
おぉ、トロリとしてます。
お好み焼きみたい。
表面がプルプルしてます。
濃度が上がれば上がるほど、とろみが増して、豆乳作りも困難を極める。さらに時間もかかる。その限界に挑んだのが、この豆乳。「試行錯誤して作りました」。
飲んでみました。しっかりした豆の味、豆好きにはたまらない濃厚さです。
「おぼろ豆腐もどうぞ。この豆乳で作ってます。しょうゆや塩をつけて食べてもいいんですが、豆の甘みがしっかりしていて、コクもあるので、何もつけないで食べられると思います」。
なるほど、これはクセになりそうです。しょうゆや塩は、味の変化を楽しむのによさそう。豆そのものの味も格別です。
「九州のフクユタカという大豆を取り寄せて使ってます。これが甘くて、おいしんですね」。
昔ながらの栃尾の油揚げを伝えたい
「栃尾の油揚げもどうぞ。ぎっしりと大豆がつまってると思うんですが、かむと豆汁がほとばしりますよね。ただ大きいんじゃなくて、中がほら、しっかり入ってますよね。
食べたときに口のなかに、油の味ではなくて豆の味がフワーっと広がる。まさにこれが、栃尾の油揚げなんですね。昔ながらの。これをきちんと作って、伝えて行きたいですね」。
大豆だけでなく、星さんの情熱もほとばしってます。
「この栃尾の油揚げを、もっともっと全国に、世界に、広めていきたいと思ってます」。
ん? 情熱的な語り口とその手つき、手ぶり。
もしやあたなの正体は?
星さんの正体は アマゾンでした!
違いました。アマゾンの正体は星さんでした。(アマゾンの記事はこちら)
楽しい取材、ありがとうございました。栃尾が舞台の特撮ムービー、期待してます!
(早見)
栃尾の油揚げはなぜ大きいか? 由来について下記、長岡市ホームページからの引用です。
栃尾には、火伏せの神様「秋葉三尺坊大権現(秋葉神社)」があります。秋葉神社は江戸の中期頃、今から想像もできないくらい隆盛を極めていて、栃尾近郊はもとより、はるか佐渡や上州(群馬県)、会津(福島県)などからも絶えず参詣(さんけい)(お参りすること)、参籠(さんろう)(神社にある期間こもって祈ること)の信者が訪れました。一説には、宝暦8年(約250年前)、当時の秋葉神社の神官から創案者(林蔵)にこれだけ多くの信者たちのために、何か特別なお土産を考えてほしいとの依頼があり、江戸(東京)の豆腐屋さんで修行し、栃尾のあぶらげを創案しました。 (もっと見る)
毘沙門堂本舗
新潟県長岡市北荷頃1121-5
電話/0258-53-2825 営業時間/10時~18時 定休日/水曜日