風情と情けに触れる、城下町・村上の「町屋の屏風まつり」が始まりました

風情と情けに触れる、城下町・村上の「町屋の屏風まつり」が始まりました


屏風まつり-九重園13
鮭の町、北限のお茶の産地としても知られる城下町、村上市で、9月15日(月・祝)から「町屋の屏風まつり」が始まりました。今年は、新しい試みとして町屋の坪庭やお寺の中庭も公開。さらに楽しみが広がりました。10月15日までの期間中、68軒の町屋、お寺を見学できます(一部は9月30日まで)。数が多いので、1日ではとても回りきれません。GATAポストでも何回かに分けて見どころをご紹介していきます。

初日は祝日と重なっていたこともあり、朝から県内外の観光客が訪れていました。

屏風まつり-九重園2

この屏風は、老舗の茶舗「九重園」さんの屏風。お茶屋さんだけあって、屏風もお茶にまつわる屏風です。

屏風まつり-九重園1

 

分かりやすい説明書きが付いていました。茶会の準備に80名って、昔の大名家の茶会は大がかりだったんですね。

屏風まつり-九重園4

屏風の一部をアップにしてみると、お茶摘みの姿が描かれています。お店の方の説明では、昔は立って摘んでいたので、お茶の木も背が高かったそうです。今は機械摘みなので、それに適したようにお茶の木も背が低くなっているのだとか。

屏風まつり-九重園5

こちらはお茶を煎じている様子。全体を見るだけでなく寄って見ると、細部が分かって面白いです。

屏風まつり-九重園7同じ九重園さんの虎の画の屏風。虎のさまざまな表情や仕草が面白いです。

屏風まつり-九重園9上の虎に対してこれは龍の屏風。竜虎の対決!って感じです。

屏風まつり-九重園11この屏風は・・・・・・?

屏風まつり-九重園10・・・・・・だそうです。説明書きが丁寧で、古美術には素人の私でも、解説を読むと「へぇー」「そうなんだ」と納得できます。

屏風まつり-九重園12

今年からの新しい取り組みのお庭の公開。九重園さんの通り土間を奥に進むと、広い中庭があります。

屏風の公開に加えてお庭も公開。いつ誰が来るか分からず、常にスタンバイしていなければならない村上の人々は大変だと思いますが、町の人々が一体になって訪れる人をもてなしてくれる。村上市のキャッチフレーズどおり「鮭・酒・情」の町ならではの催しです。訪問する側もマナーを守って拝見しましょう。(山)

【第十四回 城下町村上 町屋の屏風まつり】

開催期間:9月15日~10月15日(一部は9月30日まで)

問い合わせ:村上市観光協会(0254-53-2347)